公開20周年を迎え、4Kリマスター版の上映が始まった映画「オペラ座の怪人」。
もともとは、ライオンキングやキャッツに並ぶ有名なミュージカルです。
劇団四季が全国でロングラン公演していますが、そもそもミュージカル自体を見たことがないという人も多いかもしれません。
そんな人でも、メインテーマの有名な旋律だけはご存知の方も多いと思います。
音楽の才能に溢れたファントムは、とある理由からパリはオペラ座の地下に住み着くようになります。
作曲をしたり、楽器を演奏したりして過ごしていましたが、コーラスガールであるクリスティーヌに才能を見出し、歌の稽古をつけるようになります。
ある時、劇の主演女優が舞台に出演できなくなります。代役に選ばれたのはクリスティーヌ。ファントムに鍛えられたおかげか、舞台は大成功で幕を閉じます。
たまたま舞台を観に来ていたラウルという幼馴染の青年も、それをきっかけにクリスティーヌとの再会を果たします。
やがてクリスティーヌとラウルは恋に落ちます。面白くないのはファントム。
自分のおかげで日の目を浴びたのに、クリスティーヌに選ばれたのはよく分からないぽっと出の青年。
嫉妬深い性格のファントムは、クリスティーヌに振り向いて貰うために様々な事件を起こします。
というのがオペラ座の怪人のあらすじです。
劇団四季による3分の動画もあるので見てみてください。
最近VRChatをやっていて、自分がファントムになりつつあるのではないかと思うのです。
ここ数ヶ月、有名配信者の影響があってかVRChatにたくさんの初心者が訪れています。
私はそんな初心者たちにVRChatのいろはを教えて差し上げようではないか、とPublicインスタンスに繰り出してはVisitorやNew Userに声をかけて回っています。
初心者案内人と胸を張って言えるほどではないですが、最近のブームの前からこういった活動はしていました。
初心者に声を掛ける理由は、VRChatの楽しみ方を知らないままプレイをやめてしまうというのがもったいないと感じてしまうからです。
その人にあったコミュニティが見つかればいいな、とその月の同期会を教えたり、いろんなイベントを紹介したりしています。
その人なりの居場所を見つけて、VRChatに居着いてくれればいいな、というのがモチベーションです。
でも本当はそれだけではありません。
案内した人のうち、みstと気の合う人が遊びに来てくれるようになればいいな、という下心があります。
私はJoinボタンを押すのが下手くそです。今遊びに行ったらこの人にどう思われるだろうかとメタ認知してしまって、Joinボタンを押す手が止まってしまいます。
自分がJoinせずに済むように初心者を漁っては恩を売っているのです。
こんな後ろめたさがあるので、自分の行いを「初心者案内」ではなく露悪的に「初心者狩り」と表現しています。
自分が案内した初心者が、同期会や別のコミュニティーで楽しそうにしているのを見ると、ああ良かったなと思うのと同時に寂しい思いも抱きます。
心のファントムが騒ぎ出して、「結局選ばれるのはみstではなく、同期会の方か!」と嫉妬に狂うときもあります。
代役として出演した舞台のあと、ファントムはクリスティーヌにこう囁きかけます。
「I am your angel of music. Come to me angel of music(私があなたの天使だ。さあ、こちらへおいで。)」
純粋なクリスティーヌは、下心に塗れたファントムについて行ってしまいます。
初心者狩りをするみstも口にこそ出しませんが、「I am your angel of VRChat. Come to me angel of VRChat.」と念を送っています。
純粋な初心者の皆さんは、貴方を手籠めにしようとするみstにはお気をつけください。
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